あらすじ


1.事の始まり


気付くとアンリは見慣れぬ石畳が広がる中世のヨーロッパらしい町並みの中で、一人の少年に剣を向けられていた。
アンリは大学入学を目指す女子高生だ。得意な世界史の授業が自習になって、代理の先生に連れられ他のクラスメイトとともに図書室へ移動したのだ。
受験をなめていたアンリは勉強などはそっちのけ、教ヶ書に描いていたラクガキを、どうせ描くならもっとリアリティを追求しようと、本棚の上の方の図鑑を見つけ物色を始める。
しかし、誤って取り出した図鑑を手から滑らせてしまい、あわてて掴もうとバランスを崩してはしごから足を踏み外し、アンリは下にいたクラスメイトの上に落ちてしまう。


2.教ヶ書の世界で


図A-3 アンリ(左)の投げつけた暗記カードで倒れるロイド(右)

図A-3 アンリ(左)の投げつけた暗記カードで倒れるロイド(右)

そして気付けば見知らぬ石造りの町の中で、アンリは同じ名前の歴史上の偉人、某国最後の女王アンリエッタとなり、今まさに革命家ロイドによって倒されようとしているところだった。
びっくりしたアンリは、なぜか握りしめていた暗記カードをちからいっぱい投げつける。すると驚く事に、それはまばゆい光を放ち、彼を直撃し返り討ちにしてしまったのである。
何が起こったのか混乱するアンリに、魚の頭をした馬のような何とも奇妙な生き物が駆け寄ってきた。鞍に刻まれていた紋様から察すると、アンリエッタ閣下の愛馬のようだ。
この奇妙な生き物はアンリが考え教ヶ書にラクガキをしていた魚馬だった。
アンリはどうやら自分が落書きをしていた歴史の教ヶ書の中へと、取り込まれてしまったようである。


→図A-3
彼を始め、あたし以外の教ヶ書に取り込まれた人は、自分の名前も忘れちゃってるみたいだから、教ヶ書内での名前で呼び合う事にしたの。


3.脱出を目指して


アンリは返り討ちにした革命家ロイドを従え、教ヶ書世界へ迷い込んだ謎を探り、元の世界へ帰る方法を探すため、教ヶ書世界を巡っていく。
どうやら革命家ロイドを含め、何人もの生徒や先生が教ヶ書世界に取り込まれてしまったようで、途中で見覚えのある顔ぶれと出会う。しかしアンリ以外のみんなは、取り込まれる前の本当の自分の名前さえも、忘れてしまっているようだ。
はたして、アンリたちは無事もとの世界へ、高校生活へと戻る事が出来るのだろうか。