【実験】iPadで電子書籍やってみた。

ちょうど、Web漫画の連載をしようと思っていた事もあり、電子書籍の方に手を出してこの流れに乗ってしまおう、という事を考えたりしてしまったもんですから、iPad買ってしまいましたとさ。
まだアプリとかも少ないし、今あるアプリも安定しないし、ネットも使っててちょっと不安定だったりと、まだまだ安定しない感じですが、今後のアップデートとかで改善してくるんじゃないかな、ってトコロです。

それはそうと、iPadで電子書籍化するための実験だとか、今後の構想だとか、以下まとめたいと思いますー。
1.2.3.部構成で、各部内容に相関性は無いので、どうでもいい部は読み飛ばしても問題ないです。


1. なぜiPadで電子書籍なのか


iPadが始めて発表された時は、iPhoneと同じOSで、もちろんPhotoshopとか絵を描くたものソフトは使えないし(フォトショも絵を描くソフトとは違うんですがw)。
ちょっと使いどころないわ〜と思っていたし、電子書籍としての用途で使われるという事が分かっても、まぁそういう使い方もあるよね、ぐらいにしか思ってなかったです。

でも、実際本物を見たんだっけな、使ってる動画を見たんだっけか、ちょっと忘れたんですが、この大きさで、指でなでるとページがめくれて、縦にしたら大きく表示されて、横にしたら見開きになって…というインターフェースを見た時に、「ああ!これなら漫画見せられるじゃん!!」と思たわけであります。

実際、iPadがでる前よりも前に電子書籍というもの自体は存在していたのに、なぜiPadが出たタイミングで、日本の出版社がこぞって参入しだしたのか、ちょっと前までは「遅いぞ」ぐらいにしか思ってなかったのですが、これまで出ていた電子書籍は横書きの左開きしかできなくて、今までの日本の縦書き右開きというのが実現できなかったんですね。
そこをiPadは、というか、iPadで日本の書籍を見せるための、縦書き右開きで見せられるアプリというものが開発できるので、このタイミングで出版社も参入しだしたのかな、と思う次第な訳です。
(まー独自でハード作ればもっと早く参入できたとは思いますけどね)


2. 電子書籍化してみた


とりあえず、手っ取り早く電子書籍が作れるらしいという情報を得ていた、「i文庫」というアプリを使いました。
iPad版で実験しましたが、iPod touchでも使えるiPhone版のi文庫もります。それぞれ有料です(どちらか持っていてももう片方は別で購入しなくてはいけない)が、既にいくつもの小説や絵本が内蔵されている電子書籍リーダーです。

ざっくりと手順

  1. 電子書籍化したいものをpdfのファイルにします。おそらく1ページでもいいと思いますが、書籍というからには何ページかあった方がいいですよね^^;この方法は割愛します。
  2. 自分のi文庫へ送ります。iTunesから送る方法など、いろいろ方法はあったようですが、わたしが一番やりやすかった方法、左上の「FTP」ボタンを押します。Wi-Fi環境下でないとできないので、iPadまたはiPhoneが3G回線の場合はWi-Fi回線で接続してください。
  3. 「FTP Server」というウインドウが出て来ます。Wi-Fi回線から、自分のi文庫へ直接FTPします。パソコンのFTPソフトに「server address」の内容を接続先に、ポートを2100に、ユーザーとパスワードをanonymousと設定します。Macの無料FTPソフトで言えばCyberduckが安定するそうですが、わたしはDreamweaverでやって大丈夫でした〜
  4. いよいよファイルを転送します。i文庫に戻って、「start service」を「オン」にします。そうしてからパソコンのFTPソフトでFTP接続して、先ほど作ったpdfファイルをアップロードします。すると、i文庫にpdfファイルが送られているはずです。
  5. 送られたファイルを開くと、電子書籍として読むことができるようになっています。開く方向を設定したら完了です。

気になった点

  • pdfの開き方の設定は無視されるっぽいので、開く方向などはi文庫で設定する。
  • 偶数奇数ページのどちらを右にするか左にするかを固定できない…?(開始ページが左右どちらのページから始まるのかの設定)【10.07.11 追記】←詳細設定で「先頭頁は見開き」をオンに、「回転頁割り付け」を横書き/左開きの場合は偶数に・縦書き右開きの場合は奇数に設定するといいと思う。
  • 色がかなり変わってしまう…(圧縮方法の問題では無いと思う…)カラーモードの設定が間違っていたかも…設定ちゃんとやってやり直してみます。【10.07.11 追記】やっぱりカラーモードをRGBにするとちゃんとした色になる。
  • モノクロ漫画の場合は、トーンではなくてグレースケールにしないとモアレがひどすぎる【10.07.11 追記】カラーモードの件もあるので、リンク元のファイルをepsやpngやgifじゃなくてjpgとかにしたら大丈夫かもしれない(未確認)
  • 縦画面、横画面にした時の、原稿の縦横比との差で発生する「余白(空白)」部分が白いので、黒だといいのになー
  • iPadの解像度に合わせたpdfファイルの解像度に設定できれば、ファイルサイズもダイエットできるし、画像もきれいに見れるんだろうな。具体的には、768*1024かそのちょうど倍の大きさ。わたしはIllustratorから作ったのでちょっと難しい…

i文庫で表示した時のスクリーンショット。モアレがひどい;;

気になった点は、他の電子書籍リーダーアプリを使えば、事情は変わってきそうです。
ちなみに、小説とかエッセイとか、テキストだけの電子書籍を作るのであれば、txt形式のファイルをi文庫で開くだけでいいっぽいです。
アップロードしたら、テキストの揃え方向(縦書き横書き)と表紙の選択をすれば完成しそうです。
表紙の画像は、iPadの「写真」から選ぶ事もできるようです。

こんな感じで、個人のiPadで楽しむ分にはこんな感じで電子書籍作れます。
配布とか販売とかになってくると、別のサービスやら手続きが必要になってきそうです。


3. 漫画電子書籍の理想


さて、ここまでの内容をふまえて、漫画を電子書籍にした時に、どういう状態であるのが望ましいかの理想を書きましょうか。
電子書籍の主な形式であるePub形式は、実際はhtmlとcssらしく、ってことはhtmlとcssで実現できる事はePubで実現できるってことのはずなので、そこを前提に書いていきますね。
しかし現状tmlとcssでは実現できない事も理想に盛り込まれています。
本当は、大変かもしれないけど、jsやcss3なんかを駆使して、実際にその状態を再現できたりしたらいいんですが、コード書くのは本業ではないゆえ、ご容赦くださいませ。

こんな風に電子書籍ファイルを作っておく

  • 一コマずつ別の画像として、ひとつのページ内に配置する。
  • コマ線はCSSのborderで描画する。斜めになってるコマ線ももちろん。コマ線のあるやつと無いやつがある。
  • 各コマをCSSのfontで配置。上下に連続するコマがあり、そのあとで横に縦長のコマが来る場合は、上下に並ぶコマをグループとして囲んどく。コマ同士の間隔はmarginでとる。marginのないコマもある。
  • 吹き出しはコマとは別の画像で、コマに対してabsoluteで配置。コマからはみ出したりするものもある。
  • ネーム(吹き出しの中の台詞の文字)はテキストで。吹き出しに対してどのエリアに配置されるかがpaddingで設定。
  • 見開きページは一枚の画像で。iPadを縦にしても横にしても一枚の画像が画面を占拠できるように。

するとこんな感じに便利に☆

  • コマやネームの要素がバラバラなので、任意の場所に、既に描かれた回想シーンなどへリンクしておくなどができる。
  • ネームがテキストなので、画数の多い感じも拡大すればつぶれず読める(あんまり活躍しそうにないポイント)
  • ネームがテキストである事で、分からない言葉が出てもその単語を押すだけで辞書で調べられる。
  • ネームがテキストなので、内容で検索される事ができる。
  • ネームがテキストなので、翻訳機能で翻訳できる。
  • コマの並ぶ方向や、縦書き横書きを、読者が好きな方法を選んで変更ができる。
  • ↑&↑↑ということは、ネームの書き方向・言語・コマを読み進める順番を、読者がボタンひとつで切り替えられる。(縦書きの日本語で右上から読んでいく、という見せ方だけではなく、横書きの英語で左上から読む、という配置に変更、とか)

ただ、これらを設定するのは超絶めんどくさそうなので、専用のアプリケーションを使って電子書籍のファイルを作るような事や、テキストベースの電子書籍リーダーとは別に、漫画専用の電子書籍リーダーでもないと、結局読みやすいようなものにはならないのかな、というところですね…
それにそもそも、ページ全体がひとつのイラストみたいになってる少女漫画じゃそんなの無理だし(゚∀゚)って感じですよね。
そうでなくても、漫画ってコマ同士の配置でどういう視覚誘導をするか、ってのも考えて描かれてますしね。
しかしとりあえず導入するとすれば、4コマ漫画からでしょうか。